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屋外広告・交通広告

""Do boldly what you do at all." - Aesop, 6th Cent. B.C.E."

Out of Home Advertising

屋外広告の価値

過去10年間、デジタル以外の広告で唯一、世界的に投資が増えているのが 屋外広告です。そしてそれには理由があります。屋外広告は「非表示選択」も「広告をスキップ」もできません。また視聴者にとって唯一「邪魔にならない」と感じられる広告媒体であり、人々の日常空間に価値のあるビジュアルスペースを提供します。

私たちが提案する屋外メディア戦略は、ブランド認知の向上とダイレクトレスポンス型広告 の両方を補完します。特に、最適な場所の選定と接触回数の計画に注力することで、消費者がメッセージを複数回目にする機会を確保し、確実なインパクトを生み出します。

1. 供給規制と高まる需要

過去10年間で、世界の屋外広告投資は+49%増(2010年 255.4億ドル → 2025年予測 380.6億ドル)と、特に新興国では前例のない需要が生まれています。1

しかし、屋外広告の需要が高まる一方で、法的に設置可能な看板スペースには世界的な規制があり、新規在庫の供給は限られています。その結果、屋外広告のコストは上昇傾向にあります。たとえば米国では、業界の収益のほぼ半分をわずか2社の屋外広告会社が占めています。

こうした状況下で、クライテリオン・グローバルの役割は、広告掲載のコスト・メリットを客観的に評価し、ブランド全体のマーケティング戦略において最大の価値を引き出すための交渉を行うことです。

また、私たちは市場に出回っていないオフマーケットの広告機会も評価しています。たとえば、クルーズ会社の国際港での看板広告の価値を分析し、広告戦略に組み込んだ事例もあります。

2. デジタル化による成長と課題

屋外広告市場は、デジタル化の進展によってさらに成長が見込まれます。その理由は明確です。デジタルサイネージは、一般的な看板広告の約7倍の収益を生み出すとされています。

これは、デジタル屋外広告であれば複数の広告主を時間帯やシェア・オブ・ボイス(SOV)に応じて回転表示できるためで、従来のような完全スポンサー型とは異なります。

それでいて、デジタル屋外広告では部分的な露出に対して高い広告費を支払う必要があり、ベンダー側にとっては朗報ですが、ブランド広告主にとってはコスト面で慎重な判断 が求められます。

どのフォーマットであっても、私たちはデジタルならではのメリット――明るい照明、動画やアニメーション、時間帯ターゲティング、デジタルから実店舗への誘導効果(Digital-to-Offline計測)―を最大限活かし、投資に見合った成果を確実に得られるよう戦略を設計しています。

3. 勝負に出るか、退却か

屋外広告は、包括的なブランドキャンペーンの補完役として扱われることが多いかもしれません。クリエイティブも、他の広告で使われたメッセージを“反響”させるだけになりがちです。

しかし、消費者にとっては、屋外広告が最初の接点になることも少なくありません。私たちはすべてのキャンペーンにおいて、各チャネルがリードチャネル(最初の主要接点)としての役割を果たせるか、また、“フォロー役”も果たしながら、消費者をコンバージョンまで導けるかを重視しています。

手を抜いたクリエイティブでは、屋外広告の大きさや視覚的インパクトを活かせず、投資効果が大幅に低下します。たとえばワイルドポスティング
では、平凡なメッセージや顔写真などは避けるべきです。
屋外広告は大胆であるべきですし、駅や交通ハブなどの特別な環境で掲出する場合は、周囲の状況の中で消費者がどの程度注意を払えるかを考慮する必要があります。

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